コーポレートサイトのSEO対策は、サイト全体を一括で「検索に強く」する作業ではなく、会社概要・サービス・事例・採用・コラムといったページごとに「どの検索語で来た人を受けるか」を1つずつ割り当て、その語で探す人が知りたいことをページに書く作業です。割り当てが無いまま施策だけを足しても、どのページも誰の役にも立たないまま順位が動きません。
検索で上位にある解説記事を読むと、サイトマップの整備、構造化データ、表示速度、メタ情報、コラムの作成、被リンクと、施策が8個から13個並びます。担当者が1人か2人の会社で13個を順にこなすと、半年かけて土台だけが整い、「どの検索語で誰が来て、何を読んで問い合わせるのか」が決まっていない状態になりがちです。コーポレートサイトは記事メディアと違ってページの数が少なく、種類も決まっています。だからこそ、施策の数ではなく、ページ1枚ごとに受ける検索語を決めるほうが、少ない手数で結果が出ます。
この記事は、コーポレートサイトのSEO対策を「ページ別に検索語を割り当てる」やり方で手順化したものです。検索語の3分類と担当表、会社概要、サービスページ、土台の最小限の整備、コラム、生成AIでの棚卸し、3か月の進め方の順に進みます。問い合わせを増やす直し方の全体像はハブ記事ホームページの問い合わせを増やす方法|今日直せる10項目にまとめてあり、この記事はその「入口」にあたる検索流入を、コーポレートサイトの形に合わせて増やす部分を担当します。
コーポレートサイトのSEOの特徴
記事メディアとの3つの違い
SEOの解説の多くは、記事を何十本も出す記事メディアを前提に書かれています。コーポレートサイトはそれと3つの点で違います。
- ページの数が少なく、10枚から30枚で収まる会社がほとんど
- ページの種類が決まっていて、会社概要・サービス・事例・採用・お知らせ・問い合わせ・コラムのどれかに収まる
- 社名やサービス名で探して来る人が、他のどの検索語より多い
ページが少ないなら1枚ごとに手をかけられ、種類が決まっているなら、どのページがどの検索語を受けるかを先に決められます。社名で探す人が多いなら、順位を争う前に、社名で来た人が確かめたいことを書くだけで問い合わせが動きます。この3つを前提にすると、やることは絞れます。
目的は順位でなく問い合わせ
コーポレートサイトのSEOで追う数字は、順位や訪問数ではなく、問い合わせと資料請求です。PLAN-Bが2025年5月にSEOに関わる担当者150名に行った調査では、SEO対策の目的として「問い合わせ・資料請求の獲得」を挙げた人が65.3%で最も多く、コーポレートサイトでSEO対策を実施している割合は64.7%でした(PLAN-B「SEOの学習状況に関する調査」)。担当者の多くが問い合わせのためにやっていると答えている一方で、施策の一覧には問い合わせにつながる順番が書かれていません。
問い合わせを目的に置くと、優先するページが変わります。訪問数を目的にするとコラムを増やしたくなりますが、問い合わせを目的にすると、社名で来た人が読む会社概要と、サービス名で来た人が読むサービスページが先になります。記事から問い合わせまでは数か月かかりますが、会社概要とサービスページの直しは翌月の問い合わせに出ます。
施策一覧を全部やらない
上位の解説記事が挙げる施策は、大きく「土台」「ページの中身」「入口を増やす」の3つに分かれます。土台はサイトマップ・表示速度・スマホ対応・構造化データ、中身は会社概要やサービスページの書き方とメタ情報、入口はコラムと被リンクです。この3つのうち、少人数の会社が先に手をかけるのは中身です。土台は測って問題があった項目だけ直し、入口は中身が整ってから足します。
この記事では、中身を先に、土台は最小限で、入口は最後に、という順で進めます。
先に検索語をページに割り当てる
検索語は3種類に分ける
コーポレートサイトに来る検索語は、3種類に分けると割り当てやすくなります。
- 社名・サービス名の語。「株式会社◯◯」「◯◯ 評判」「◯◯ 採用」のように、すでに会社を知っている人の語
- 課題・やり方の語。「在庫管理 手作業 限界」「工場 人手不足 対策」のように、まだ会社を知らない人が困りごとで探す語
- 地域・業種の語。「◯◯市 板金加工」「食品工場 設備 メンテナンス」のように、条件で発注先を絞る人の語
1は会社概要・採用・問い合わせのページが受けます。2はコラムが受けます。3はサービスページが受けます。この対応を先に決めておくと、「どのページに何を書くか」で迷わなくなります。多くの会社では、1の語が最も多く来ているのに、1を受ける会社概要が「所在地と設立年だけ」で放置されています。ここが最初に直す場所です。
ページ別の担当表を作る
割り当てを1枚の表にします。列は4つです。
| ページ | 受ける検索語 | その語で来た人が知りたいこと | いまのページに書いてあるか |
|---|---|---|---|
| 会社概要 | 社名、社名+評判 | 何の会社か、誰がやっているか、続いている会社か | 所在地と設立年のみ |
| サービスA | 地域+業種、サービス名 | できる範囲、費用の目安、頼んだ後の流れ | 範囲のみ |
| 事例 | 業種+事例 | 自社と同じ規模・業種の実績があるか | 3件、業種の記載なし |
| 採用 | 社名+採用 | 仕事の中身、働く人、条件 | 募集要項のみ |
| コラム | 課題・やり方の語 | 困りごとの解き方 | 未着手 |
表を作ると、右の列で「書いていない」が並ぶページが見えます。そのページが、施策一覧のどれよりも先に直す場所です。ページの棚卸しそのものの進め方はBtoBサイトの改善|商談に近いページから順に直す手順で「決定・比較・情報」の分類として書きました。この記事の担当表は、その分類に「受ける検索語」の列を足したものと考えてください。
1つの語を2ページで取り合わない
割り当てで守るのは、1つの検索語を受けるページは1枚だけ、という決まりです。同じ語をトップページとサービスページの両方で狙うと、検索エンジンはどちらを出すか決めかねて、両方とも上がりません。トップページは社名を受け、サービスページはサービスの語を受ける、と分けます。
コーポレートサイトでこの取り合いが起きやすいのは、トップページとサービス一覧ページ、サービス一覧ページと個別サービスページの間です。一覧ページは「一覧」の役目だけにして、検索語は個別ページに持たせます。
Search Consoleで現状の語を見る
割り当ての前に、いまどの語で来ているかを確かめます。Search Console(Googleが無料で提供する、自社サイトがどの検索語で何回表示され、何回クリックされたかを見る道具)の「検索パフォーマンス」を開き、期間を3か月にして、検索語の一覧を表示回数の多い順に並べます。
見るのは3点です。社名の語がどれだけあるか、社名以外の語はどのページに当たっているか、表示は多いのにクリックが無い語は何か。最後の語は、検索結果に出ているタイトルと説明文が、その語で探す人の期待と合っていません。割り当て直してタイトルを書き換えるだけで、クリックが動くことがあります。Search Consoleの設定がまだなら、Webサイトの問い合わせが来ない原因と直し方で「人が来ていない」段の確かめ方として手順を書いています。
会社概要と社名検索の対策
社名で探す人が確かめる5項目
社名で検索して会社概要に来る人は、営業の名刺を受け取った人、見積もりを取る前の発注担当、面接を受ける前の応募者です。この人たちは会社を探しているのではなく、会社を確かめに来ています。確かめたいのは次の5つです。
- 何をしている会社か。事業の中身が1文で分かるか
- 誰がやっているか。代表と担当者の名前と顔が出ているか
- 続いている会社か。設立年、従業員数、取引先や実績の有無
- どこにあるか。所在地、対応する地域、来社や訪問の可否
- 連絡がつくか。電話番号、受付時間、問い合わせの手段
社名で来た人が5つを確かめられれば、その場で問い合わせに進みます。確かめられなければ、他社の会社概要を見に行きます。コーポレートサイトで最も少ない手数で問い合わせが動くのは、この5項目を会社概要に書き足すことです。
会社情報の表記を全ページで揃える
社名、所在地、電話番号、代表者名の表記を、サイトの全ページとフッター、Googleビジネスプロフィール、名刺、SNSのプロフィールで揃えます。「株式会社」の位置、ビル名の有無、電話番号のハイフンの有無が場所ごとに違うと、検索エンジンにも人にも「同じ会社か」の判断を強います。
揃えたうえで、会社概要ページに組織の構造化データ(ページの中の会社名・ロゴ・所在地・連絡先を、検索エンジンが読み取れる決まった書き方で添えるもの)を入れます。Googleは組織の構造化データの書き方を公開しており、会社名・ロゴ・住所・連絡先を検索エンジンに正しく伝える手段になります。制作会社に「会社概要にOrganizationの構造化データを入れてください」と伝えれば通じます。上位の解説記事はこれを施策の1つとして並べていますが、順番としては表記を揃えた後です。表記がばらばらのまま構造化データを入れても、伝える中身が食い違います。
代表・担当者・沿革は事実で書く
会社概要の文章は、事実だけで書きます。「お客様第一」「高品質なサービス」のような言葉は、社名で確かめに来た人の判断に使えません。使えるのは、代表の経歴、担当者が何年この仕事をしているか、いつから何をしてきたかの沿革、取引先の業種と件数です。
沿革は、年と出来事を1行ずつ並べるだけで十分です。「2015年 ◯◯市に工場を移転」「2021年 ◯◯の認証を取得」のような行は、続いている会社であることと、どの分野に力を入れてきたかを同時に伝えます。担当者の顔と名前を出す効果は、ハブ記事の⑦実績と担当者の顔を出すで書いたとおりで、会社概要ではそれが本文になります。
サービスページの対策
1サービス1ページにする
サービスページは、サービスの数だけページを分けます。1枚のページに3つのサービスを並べると、そのページはどのサービスの語も受けられません。「板金加工」「溶接」「組立」を1枚に載せている会社は、3枚に分けて、それぞれに地域+業種の語を割り当てます。
タイトルは「何を・誰に」で書く
ページのタイトル(検索結果に青い文字で出る、そのページの名前)は、割り当てた検索語が入っていて、何を誰に提供するページかが分かる形にします。「サービス|株式会社◯◯」ではなく、「食品工場向け 設備メンテナンス|◯◯市の株式会社◯◯」のように書きます。Googleは検索結果に出すタイトルを主にページのtitle要素から作るとタイトルリンクの解説で説明しており、ページの内容を正確に表す簡潔な題名を推奨しています。
説明文(検索結果でタイトルの下に出る2行ほどの文章)には、そのサービスで「できる範囲」「費用の目安」「対応地域」のうち書けるものを入れます。Search Consoleで表示は多いのにクリックが無い語があったページは、このタイトルと説明文の直しだけで動くことがあります。
費用・範囲・流れを本文に置く
サービスページの本文に書くのは、そのサービスの語で来た人が問い合わせの前に知りたい3つです。できる範囲とできない範囲、費用の目安、頼んだ後の流れです。この3つは、上位の解説記事では「ユーザーニーズに沿ったコンテンツ」と一括りにされていますが、コーポレートサイトのサービスページでは中身がこの3つに決まっています。
費用は、金額を出せないなら幅か決まり方で書きます。「◯◯円から」「面積と回数で決まり、初回の現地確認は無料」のような書き方です。書き方の考え方はハブ記事の⑥費用の目安を書くに譲ります。範囲は「向いていない場合」も書きます。対象外を書いたページは、対象の人からの問い合わせが増え、対象外の人からの問い合わせが減ります。
事例ページから戻る道を引く
事例ページは、業種と規模で探せる形にして、各事例からそのサービスのページへ戻るリンクを置きます。事例は「業種+事例」の語を受けますが、事例だけ読んで帰る人が多いページでもあります。事例の末尾に「このサービスの範囲と費用」へのリンクを1つ置くと、事例から問い合わせまでの道がつながります。
逆に、サービスページの本文からも同じ業種の事例へリンクします。費用を読んだ人は、次に「自社と同じ業種でやったことがあるか」を確かめたくなるからです。
土台の整備は最小限で
スマホ表示と速度は測ってから
表示速度とスマホ対応は、上位の解説記事が必ず挙げる項目です。ただ、直すのは測って問題があった場合だけにします。Googleが無料で提供するPageSpeed Insightsに自社のトップページとサービスページのURLを入れ、スマホの結果を見ます。数値が低い項目に「画像のサイズ」が出ていれば、画像を小さくするだけで改善します。それ以外の項目は、制作会社に結果の画面を送って対応を聞きます。
スマホ対応は、自分のスマホで会社概要とサービスページと問い合わせフォームを開き、文字が読めるか、ボタンが押せるか、電話番号を押して発信できるかを確かめれば、いったん済みとします。
サイトマップと不要ページの整理
サイトマップ(サイトにあるページの一覧を検索エンジンに渡すファイル)は、多くのCMSで自動生成されます。自社のサイトの末尾に「/sitemap.xml」を付けて開き、ページの一覧が出ればできています。出ればSearch Consoleの「サイトマップ」で送信します。Googleのサイトマップの解説でも、ページ数が少なく内部リンクでつながっているサイトではサイトマップが無くても見つけてもらえるとされており、コーポレートサイトでは「あれば送る」程度の扱いで十分です。
それより効くのは、不要なページの整理です。数年前のキャンペーンページ、終了したサービスのページ、中身の無い「準備中」のページが残っていると、担当表に載らないページが検索語を受けてしまいます。残す理由が無いページは消し、消せないページは検索対象から外す設定にします。
お知らせページは検索語を持たない
お知らせ(「年末年始の休業のお知らせ」「展示会に出展します」のような更新情報)は、検索語を割り当てません。お知らせを増やしても検索流入は増えず、更新の手間だけがかかります。お知らせの役目は、社名で来た人に「いまも動いている会社」だと伝えることです。月に1本でよく、SEOのために書く必要はありません。
「作った後に放置している」状態の対策は、お知らせを増やすことではなく、担当表の右の列を1つずつ埋めていくことです。
コラムは担当表の空きを埋める
課題の語はコラムが受ける
担当表で、課題・やり方の語を受けるページは会社概要にもサービスページにもありません。この語を受けるのがコラムです。「工場 人手不足 対策」で探す人はまだ発注先を探していませんが、困りごとの答えを読んだ先で「この会社はこの分野に詳しい」と覚え、後で社名かサービス名で戻ってきます。
コラムの題材は、営業が商談で毎回説明していることから選びます。「よく聞かれる質問」がそのまま検索語です。キーワードの道具で探すより、営業に「先週の商談で何を説明したか」を聞くほうが、自社のサービスにつながる語が出てきます。
記事からサービスページへの道
コラムの末尾には、その困りごとに対応する自社のサービスページへのリンクを1つ置きます。「この課題の解き方は分かった、では誰に頼むか」の場面で、自社のサービスページが次に読む物として置かれている状態を作ります。記事の本文に営業の言葉を混ぜる必要はなく、末尾の1リンクで足ります。押す理由が分かる文言の作り方はCTAの改善で問い合わせを増やす|配置と文言の作法に書きました。
月1本でも続く範囲で
コラムは、担当表の空きを埋める分だけ書きます。上位の解説記事は継続的な更新を勧めますが、コーポレートサイトのコラムは、記事メディアのように毎週出す必要はありません。営業がよく説明する困りごとが10個あれば、月1本で10か月です。10本が揃ったところで、Search Consoleでどの記事がどの語で表示されているかを見て、表示が多い語のページを直します。
コラムを増やして記事メディアとして育てるなら、それは別の運用になります。その場合はオウンドメディアの作り方|立ち上げ7ステップと運用の型を参考にしてください。
AI時代のコーポレートサイトSEO
生成AIでページ別の検索語を棚卸しする
担当表の「その語で来た人が知りたいこと」と「いまのページに書いてあるか」の列は、生成AI(ChatGPTやGeminiのような、質問に文章で答えるAI)に手伝わせると早く埋まります。手順は3つです。
- サービスページの本文を貼り、「このページは、どんな検索語で探した人に向けて書かれていますか。3つ挙げてください」と頼む
- 次に、担当表で割り当てた検索語を伝え、「この語で探す人が知りたいことのうち、このページに書かれていないものを挙げてください」と頼む
- 挙がった項目を、営業に確かめてから書き足す
1で自社が割り当てたつもりの語と違う答えが返ってきたら、ページの内容が割り当てとずれています。2で挙がる項目は、費用・範囲・流れのどれかに収まることがほとんどで、営業に確かめれば1時間で書けます。生成AIに頼むのは「読み手の目でページの欠けを出す」作業で、本文を書かせる作業ではありません。
社名を聞かれたAIが読むのは会社概要
生成AIに「◯◯市で食品工場の設備メンテナンスをしている会社は」と聞いて、返ってきた社名で検索して来る人が増えています。この人たちはAIとの対話で比較を終えていて、サイトで確かめたいのは、いまの費用、対応できる範囲、担当する人、受付状況といった、AIが答えられなかった自社固有の情報だけです。
AIが社名について答えるときに読むのは、会社概要とサービスページに書かれた事実です。表記を揃え、5項目を書き、サービスごとに範囲と費用と流れを書いておけば、AIが答える内容と、来た人がサイトで確かめる内容が一致します。AIに引用されやすい企業サイトの構成は、AIMA BLOGのAI検索に強い企業サイト設計とは?引用されやすい構成と見直し手順で扱っており、この記事の担当表はその手前の「どのページに何を書くか」を決める段階です。
課題の語はAIが先に答える
「工場 人手不足 対策」のような課題・やり方の語は、AIが検索結果の上で要約を出すようになり、記事を開かずに答えを得る人が増えています。コーポレートサイトのコラムがこの語で上位に出ても、クリックが以前ほど来ないことがあります。コラムを書く理由が「クリックを集める」から「その分野に詳しい会社として社名を覚えてもらう」に寄ってきているということです。
この変化はコラムを減らす理由にはなりますが、会社概要とサービスページの価値は下げません。社名やサービス名で来た人は、AIの要約では済まず、必ずサイトで確かめます。
3か月の進め方と見る数字
1か月目は担当表と会社概要
1か月目にやるのは2つです。Search Consoleで3か月分の検索語を見て担当表を作ること、会社概要に5項目を書き足して会社情報の表記を全ページで揃えることです。どちらも制作会社の手を借りずに、担当者が自分で終えられます。
構造化データは、表記を揃えた後、1か月目の終わりに制作会社へ依頼します。
2か月目はサービスページ
2か月目は、担当表で「書いていない」が最も多かったサービスページを1枚直します。1サービス1ページに分け、タイトルを「何を・誰に」で書き、費用・範囲・流れを本文に置き、同じ業種の事例へリンクします。サービスが3つあっても、直すのは1か月に1枚です。1枚ずつ直すと、翌月の数字でそのページの直しの効果だけが見えます。
3か月目は土台とコラムの1本目
3か月目は、PageSpeed Insightsとスマホでの確認を済ませ、問題があった項目だけを制作会社に依頼します。並行して、営業がよく説明する困りごとから1つ選んでコラムの1本目を書き、末尾にサービスページへのリンクを置きます。
4か月目からは、残りのサービスページを月1枚ずつ、コラムを月1本ずつ足していきます。
見る数字はページ別の表示と問い合わせ
見る数字は2つです。Search Consoleでページごとの表示回数とクリック数、GA4(Googleの無料のアクセス解析)でページごとの問い合わせへの到達数です。サイト全体の訪問数は見ません。全体の数字は社名検索の増減や季節で動くので、直しの効果と区別がつきません。
直した翌月に、そのページに割り当てた語の表示回数とクリック数と、そのページから問い合わせに進んだ人の数を見ます。表示回数が増えてクリックが増えないなら、タイトルと説明文を直します。クリックが増えて問い合わせが増えないなら、費用・範囲・流れのどれかが足りていません。検討段階ごとに問い合わせへの進み方を分けて見る方法はBtoBサイトのCVR改善|検討段階ごとの打ち手で書いています。
まとめ
コーポレートサイトのSEO対策は、施策を十数個こなすことではなく、ページごとに受ける検索語を1つずつ割り当て、その語で来た人が知りたいことを書く作業です。
- 検索語は「社名・サービス名」「課題・やり方」「地域・業種」の3種類に分け、会社概要・コラム・サービスページに割り当てる。1つの語を受けるページは1枚だけ
- 社名で来た人が確かめる5項目(何の会社か・誰がやっているか・続いているか・どこにあるか・連絡がつくか)を会社概要に書き、会社情報の表記を全ページで揃える
- サービスページは1サービス1ページにし、タイトルを「何を・誰に」で書き、費用・範囲・流れを本文に置いて、同じ業種の事例とつなぐ
- 土台(速度・スマホ・サイトマップ)は測って問題があった項目だけ直し、お知らせに検索語は持たせない
- コラムは営業がよく説明する困りごとから月1本、末尾にサービスページへのリンクを置く
- 生成AIには、ページの欠けを読み手の目で出す作業を頼み、本文は営業の言葉で書く
- 3か月で会社概要1枚・サービスページ1枚・コラム1本を整え、ページ別の表示回数と問い合わせで効果を見る
施策の一覧を上から順にこなす前に、担当表を1枚作ってください。表の右の列で「書いていない」が並ぶページが、いちばん先に直す場所です。