コンテンツマーケティングのツールとは、記事や事例や資料を「企画し、作り、公開し、届け、数える」5つの工程を支える道具のことで、工程ごとに要るものが違います。最初の数か月は、Search ConsoleとGA4(Googleアナリティクス4)、Googleドキュメント、スプレッドシートの無料の組み合わせで全工程を回せます。有料のツールは、どの工程で手が止まっているかが見えてから、その工程だけに足すのが順番です。
「コンテンツマーケティング ツール」で検索すると、10件から20件のツール名を並べた記事が上位に並びます。並んでいるのは、検索語を調べる道具、競合のサイトを分析する道具、記事の構成を支援する道具、メールを配信する道具と、性格の違うものが一列に混ざっています。一覧として眺めるぶんには便利ですが、「自分の会社は今、どれを入れればいいのか」には答えてくれません。ツールは目的物ではなく、工程のどこかで止まっている手を動かすための道具だからです。
この記事では、まず5つの工程と工程ごとに要るものを整理し、次に工程別に代表的なツールを並べます。そのうえで、どの工程から有料に替えるかを決める4つの基準、生成AIをどの工程に置くか、ツール選びでよくある失敗を扱います。「誰の、どの検討段階の疑問に、どの型で答えるか」を1枚の表にする考え方は、同じテーマ群のハブ記事コンテンツマーケティングの戦略|1枚の配分表で決める手順にあり、この記事はその配分表を「何を使って回すか」の面から見た位置づけです。
ツールは5つの工程で分ける
企画・制作・公開・配信・計測
コンテンツマーケティングの作業は、どんな型のコンテンツでも5つの工程に分かれます。読者の疑問と検索語を集めて何を作るか決める「企画」、文章と図を作る「制作」、サイトに置いて読める状態にする「公開」、メールやSNSで読者のところへ運ぶ「配信」、どれだけ読まれ問い合わせにつながったかを数える「計測」です。
| 工程 | やること | 無料で足りる道具 | 有料に替える候補 |
|---|---|---|---|
| 企画 | 疑問と検索語を集め、配分表を作る | Search Console、Googleキーワードプランナー、スプレッドシート | 競合分析・検索語調査の専用ツール |
| 制作 | 書く、直す、図と画像を作る | Googleドキュメント、Canva、生成AI | 記事の構成支援・採点ツール |
| 公開 | サイトに置く、資料の受け取り口を作る | WordPressなどのCMS、Googleフォーム | フォームと顧客管理が一体の仕組み |
| 配信 | メールとSNSで届ける | メール配信の無料枠、SNSの公式の予約投稿 | MA(マーケティングオートメーション) |
| 計測 | 読まれ方と問い合わせを数える | Search Console、GA4、Looker Studio | 順位計測ツール、ヒートマップ |
この表で見てほしいのは、「無料で足りる道具」の列が全工程で埋まることです。つまり、ツールを1つも契約しなくてもコンテンツマーケティングは始められます。有料の列は、無料の道具では手が回らなくなった工程にだけ足すものです。
一覧記事が分析ツールに偏る理由
ツールの一覧記事を読むと、検索語の調査と競合分析の道具が目立ちます。これは、その領域のツールが有料で、紹介する側にも売る側にも理由があるからで、実務でその工程がいちばん重いからではありません。実際に手が止まる工程は、多くの会社で「制作」と「配信」です。書く人の時間が足りない、公開したものを誰にも知らせていない、という止まり方です。
分析のツールを先に契約すると、調べる作業は速くなりますが、書く時間は1分も増えません。むしろ、調べれば調べるほど「競合がこれだけ書いているなら、うちはまだ出せない」という足踏みが起きます。一覧の並び順と、自分の会社の詰まりの順は別のものとして読んでください。
無料で始めて、詰まった工程だけ替える
ツールの入れ方の原則は、「全工程を無料の道具で1周回してから、止まった工程だけ有料に替える」です。1周回すと、どの工程で時間が溶けているか、どの工程を飛ばしているかが、記録に残ります。その記録がないままツールを選ぶと、売り手の分類に沿って選ぶことになり、自社の詰まりとは関係ない工程に費用が乗ります。
最初の3か月の回し方はコンテンツマーケティングの始め方|最初の3か月の進め方で日程にしています。その3か月を、この記事の表でいう「無料の道具で1周回す」期間と考えてください。
企画の工程のツール
検索語を集める
企画の工程で最初に要るのは、読者が実際に検索している言葉の一覧です。自社サイトがすでにある会社なら、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートに、どんな言葉で表示され、どの言葉でクリックされたかが記録されています(Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート)。ここに出ている言葉は、すでに自社が検索結果に出ている言葉なので、新しく書くときの出発点としていちばん確かです。
- Search Console:自社がすでに表示されている言葉と、クリックされていない言葉を見る
- Googleキーワードプランナー:Google広告のアカウントで使う。言葉の月間の検索回数の目安と、関連する言葉を取る
- サジェスト取得ツール(ラッコキーワードなど):検索窓に出る候補を一括で集める。読者の言い回しの幅を知るのに向く
この3つで、1つの主題の周辺にどんな言葉があるかは十分に集まります。集めた言葉は、そのままスプレッドシートに貼り、検討段階と型の列を足せば配分表の素材になります。
競合と順位を見る
有料の検索語調査ツール(Ahrefs、Semrush、国内ならKeywordmapなど)は、競合サイトがどの言葉で表示されているか、どのページに被リンクが集まっているかを一覧にします。無料の道具との違いは、自社以外のサイトの数字が見えることです。
ただし、この工程を有料にする前に、自社の配分表が埋まっているかを確かめてください。配分表が空のまま競合を調べると、競合が書いている主題をなぞる企画ばかりになり、自社でしか書けない主題が後回しになります。有料にしてよいのは、「自社の主題は決まっていて、競合との位置関係を確かめたい」段階です。
配分表はスプレッドシートで足りる
企画の成果物は、言葉の一覧ではなく、どの疑問にどの型で答えるかを決めた配分表です。この表は専用ツールが無くても、スプレッドシートの1シートで作れます。列は、読者の検討段階、疑問、検索語、コンテンツの型、担当、公開予定日、公開後の数字、の7つで足ります。
ツールの一覧記事に「企画管理ツール」として載っているものは、この表に通知や進捗表示を足したものです。表を更新する人が1人か2人なら、通知は要りません。3人以上で同時に回すようになってから検討すれば十分です。
制作の工程のツール
下書きと共同編集
制作の工程でいちばん使うのは、文章を書く道具です。Googleドキュメントは、下書きから校正まで同じファイルで進められ、コメントで直す箇所を指定できるので、書く人と確認する人が別の会社では最も止まりにくい選択です。Wordでも同じことはできますが、ファイルを送り合う形になると版の管理で手が止まります。
文章の表記ゆれや誤字の検査は、校正ツールで機械的に減らせます。無料で使えるものではtextlint(文章を検査するプログラム)があり、設定に少し手間がかかる代わりに、自社の表記ルールをそのまま検査の規則にできます。有料の校正ツールは、設定なしで使える点と、辞書の更新を任せられる点が違いです。
記事の構成支援ツール
SEO記事の構成を支援するツール(ミエルカ、EmmaTools、tami-coなど)は、検索語を入れると上位の記事が共通して扱っている見出しや語を一覧にし、自分の原稿に足りない要素を示します。一覧記事ではこの種類が「コンテンツマーケティングツール」の中心に置かれることが多く、確かに記事の網羅度を上げる工程では役に立ちます。
注意したいのは、このツールが示すのは「上位がすでに書いていること」であって、「読者がまだ答えを見つけていないこと」ではない点です。網羅度を上げるほど、上位と同じ構成の記事に近づきます。独自の切り口は、ツールの画面ではなく、自社の問い合わせの記録や営業の会話から持ってくるものです。構成支援ツールは、その切り口を決めたあとで、落としている要素がないかを確かめる用途に置くのが安全です。
図と画像、資料のデザイン
記事の図や、事例ページの画像、ダウンロード資料のデザインは、Canvaのようなブラウザで使えるデザインツールで足ります。デザインの担当がいない会社でも、雛形を選んで文字を差し替える形で、見た目の最低限がそろいます。ホワイトペーパーのような縦長の資料を作る工程のツールは、ホワイトペーパー作成ツール|工程別の使い分けと決め方で別に整理しています。
公開の工程のツール
CMSと置き場所
公開の工程で要るのは、記事を置いて検索エンジンに見つけてもらう場所です。自社サイトがWordPressなどのCMS(サイトを更新する仕組み)で作られているなら、そこに記事の置き場を足すのが最も確実です。noteのような外部の投稿サービスは始めるのが速い一方、置き場所が自社の管理下にないため、資産として残す目的には向きません。
公開の場所をどこにするかは、ツールの機能より「誰が更新できるか」で決めます。更新のたびに制作会社に依頼が要る仕組みでは、本数が伸びません。担当者が自分で下書きを貼って公開できることが、公開の工程で満たすべき最初の条件です。
資料の受け取り口とフォーム
事例やダウンロード資料を公開するときは、読者の連絡先を預かるフォームが要ります。Googleフォームで始めれば費用はかかりませんが、回答がスプレッドシートに溜まるだけなので、誰が何をダウンロードしたかを営業に渡す作業は手作業になります。
HubSpotのように、フォームと顧客管理(連絡先の記録)が一体になった仕組みの無料枠を使うと、ダウンロードした人の記録が自動で1人ずつの履歴に残ります。この違いは、月に数件のうちは気になりませんが、問い合わせと資料請求が月に数十件になると手作業では追いつかなくなります。その時点が、公開の工程で道具を替える合図です。
配信の工程のツール
メール配信
公開した記事を、すでに連絡先を預かっている読者に知らせる工程がメール配信です。メール配信の専用サービス(Mailchimp、Benchmark Emailなど)には、少人数向けの無料枠があり、配信先の一覧の管理と、開封とクリックの計測がまとまっています。社内のメールソフトで一斉送信すると、迷惑メールと判定されやすく、誰が開いたかも分からないので、配信先が数十件を超えたら専用のサービスに移します。
配信の中身は、新しい記事の案内だけでなく、検討段階に合わせた既存のコンテンツの再送でも成り立ちます。比べる段階の読者には事例を、決める段階の読者には料金やよくある質問のページを送る、という出し分けは、配信ツールの機能より先に配分表の側で決めておくものです。
SNSの予約投稿
SNSでの告知は、各サービスの公式の投稿管理画面(Meta Business Suiteなど)に予約投稿の機能があり、最初はそれで足ります。複数のSNSを1画面で予約したくなったら、BufferやHootsuiteのような横断の予約ツールを検討します。ここで気をつけたいのは、告知のための告知を増やさないことです。配信は「作ったものを届ける」工程であって、SNSの運用そのものが目的になると、制作の時間がそちらに吸われます。
MAに進む条件
MA(マーケティングオートメーション)は、資料をダウンロードした人に数日後に事例を送る、特定のページを見た人に営業へ通知する、といった配信の自動化をまとめた仕組みです。一覧記事では「コンテンツマーケティングツール」の上位に置かれることが多いのですが、導入の条件がはっきりしています。
- 連絡先の一覧が数百件以上あり、人の手で出し分けると漏れが出る
- 検討段階ごとに送るコンテンツが、すでに複数本そろっている
- 営業と「どの行動をしたら連絡するか」の取り決めができている
3つのうち1つでも欠けていると、MAは「設定したシナリオの中身が無い」状態になり、費用だけが残ります。コンテンツの本数がそろう前にMAから入る失敗は、コンテンツマーケティングの種類|9つの形と目的別の選び方で触れた「形から入る」つまずきと同じ構造です。
計測の工程のツール
Search ConsoleとGA4
計測の工程の土台は、Search ConsoleとGA4の2つです。Search Consoleは「検索結果にどれだけ出て、どれだけクリックされたか」を、GA4は「サイトに来た人がどのページを見て、問い合わせまで進んだか」を記録します(アナリティクス ヘルプ:Google アナリティクス 4 の概要)。この2つは無料で、ほかの計測ツールもこの2つの数字を取り込んで表示している場合が多いので、先にこの2つを正しく設定することが、あとで入れる道具の精度を決めます。
GA4で問い合わせの完了を「イベント」として記録しておかないと、どの記事が問い合わせに寄与したかが、いつまでも分かりません。ツールを足す前に、問い合わせ完了ページの計測が入っているかを確かめてください。
順位計測ツール
検索順位を毎日記録する順位計測ツール(GRC、Nobilistaなど)は、Search Consoleでは追いにくい「特定の言葉の順位の推移」を見るための道具です。Search Consoleの順位は平均値なので、1語ずつの日々の動きは見えにくく、記事を直した効果を確かめたいときに順位計測ツールが要ります。
ただし、順位は中間の数字です。順位が上がっても訪問が増えない、訪問が増えても問い合わせが増えない、という状態は珍しくありません。順位の数字だけを毎日見ると、記事を書く時間が順位の上下を眺める時間に変わります。見る頻度は週1回で足ります。
月次報告はLooker Studioで1枚に
計測の最後の作業は、数字を1枚にして月に1回報告することです。Looker Studioは、Search ConsoleとGA4とスプレッドシートの数字を1画面にまとめられる無料の道具で、一度作れば翌月からは数字が自動で更新されます。どの数字をどの段階に置くかは、コンテンツマーケティングのKPI|検討段階別の指標と決め方の手順5で型にしています。計測のツールは、この1枚を作るために選ぶものです。
ツールを選ぶ4つの基準
基準1:詰まっている工程はどこか
選ぶ前に、5つの工程のどこで手が止まっているかを、直近1か月の記録で確かめます。企画で言葉が集まらないのか、制作で書く時間が無いのか、公開したものを誰にも知らせていないのか、数字を報告する形が無いのか。止まっている工程が1つ特定できれば、候補になるツールは一覧の中の数個に絞れます。
基準2:今の道具で代用できないか
止まっている工程が分かったら、次に「今ある道具の使い方を変えれば解けないか」を確かめます。配分表が回らないのは、専用ツールが無いからではなく、列が多すぎて誰も更新していないからかもしれません。配信が止まっているのは、メール配信ツールが無いからではなく、送る相手の一覧を誰も作っていないからかもしれません。道具を足す前に、工程そのものの手順を見直すと、ツールが要らなかったと分かることがよくあります。
基準3:担当者が替わっても引き継げるか
ツールは、設定した人がいなくなった瞬間に止まることがあります。有料のツールを選ぶときは、設定の内容を文章にして残せるか、ほかの担当者がログインして同じ画面を見られるか、を確かめてください。1人の担当者の頭の中にだけ設定がある状態は、ツールではなく属人の作業です。運用体制の組み方はオウンドメディアの運用体制|1人でも続く役割分担と引き継ぎの作り方で手順にしています。
基準4:数字を出す工程を先に埋める
同じ費用をかけるなら、計測の工程を先に埋めます。計測が無いまま企画や制作のツールを入れると、そのツールが効いたかどうかを確かめる手段がありません。Search ConsoleとGA4の設定、問い合わせ完了の記録、月次の1枚の報告、この3つがそろってから、ほかの工程に費用を回す順番が、遠回りに見えて最も無駄が少ない順番です。
AI時代のツールの置き方
生成AIは制作の工程に置く
生成AI(ChatGPTやGeminiのような、文章を作るAI)は、5つの工程のうち「制作」の道具として置くのが安全です。構成の候補を出す、下書きを作る、長い文章を要約する、言い回しを整える、といった作業は速くなります。一方、企画の工程で「何を書くか」を決める判断と、計測の工程で「数字をどう読むか」を決める判断は、AIに任せると自社の事情が抜け落ちます。
AIに書かせた下書きをそのまま公開すると、どの会社が出しても同じ文章になり、読者にも検索エンジンにも区別がつきません。AIの下書きに、自社の問い合わせの記録、営業の会話、自社で測った数字といった材料を足す工程を人が担うことで、初めて自社の記事になります。生成AIが制作のツールの中心になったことで、制作の工程で差がつく場所は「書く速さ」から「足す材料」へ移りました。
AIに任せる範囲の決め方
生成AIをどこまで使うかは、工程ごとに線を引いておくと迷いません。
- 任せてよい:見出し案の列挙、下書き、要約、表記の統一、別の読者向けの言い換え
- 人が確かめる:事実と数値の出典、自社の事例の中身、読者の疑問に本当に答えているか
- 人が決める:何を書くか、何を書かないか、どの数字で成果を測るか
この線引きは、ツールの契約と違って費用がかかりません。先に決めておけば、「AIで書いたから速い」と「AIで書いたから薄い」の両方を避けられます。
AIの回答での言及を測る道具は別枠
計測の工程には、新しい項目が1つ増えています。読者がGoogleで検索する代わりにAIに質問し、AIの回答の中で自社が触れられたかどうか、という数字です。これはSearch ConsoleにもGA4にも出ません。AIの回答での言及を記録する専用のツールが各社から出ていますが、商用の比較はこの媒体の領分ではないため、AIMA BLOGのAI引用チェックツール30選|モニタリングサービス比較に譲ります。ここで押さえておきたいのは、この数字を「計測の工程」の表に1行足しておくことだけです。
ツールが増えるほど材料で差がつく
生成AIと構成支援ツールが広まった結果、「上位の記事と同じ網羅度の記事」は誰でも短時間で作れるようになりました。ツールで作れる部分は、どの会社も同じ水準に並びます。差がつくのは、ツールに入れる材料です。自社の顧客から直接聞いた言葉、自社で測った数字、自社で試して失敗した記録は、どのツールにも入っていません。ツールの選定に時間をかけるより、この材料を集める手順を作るほうが、記事の差になって返ってきます。
ツール選びでよくある失敗
分析ツールを契約してから本数が減る
有料の分析ツールを入れた直後に、公開本数が減る会社があります。調べられることが増えたぶん、調べる時間が増え、書く時間が削られるからです。ツールは作業を速くするものであって、作業を増やすものではありません。契約後に本数が減ったら、ツールの使い方を「週1回、配分表の見直しのときだけ開く」のように、使う場面を限ってください。
工程ごとに別のツールで数字がつながらない
企画はAのツール、配信はBのツール、計測はCのツール、と工程ごとに別のものを入れると、「この記事を読んだ人がメールを開いて問い合わせた」という一続きの動きが、どこにも記録されません。各ツールの数字は正しくても、つながっていないので、どの記事が問い合わせを生んだかが分からないままになります。ツールを足すときは、計測の工程の1枚の報告に、その数字をどう載せるかを先に決めてから契約します。
無料枠の上限で止まる
無料枠で始めたツールは、連絡先の件数や月の配信数の上限に当たると、ある日突然に動かなくなります。上限に当たってから乗り換えると、設定のやり直しとデータの移行で数週間止まります。無料枠を使うときは、上限の数字を控えておき、半分に達した時点で、有料に上げるか、別の道具に移すかを決めておきます。
まとめ
コンテンツマーケティングのツールは、企画・制作・公開・配信・計測の5つの工程で要るものが違い、最初は全工程を無料の道具で回せます。Search ConsoleとGA4、Googleドキュメント、スプレッドシート、CMS、メール配信とSNSの無料枠、Looker Studioの組み合わせで、1周は確実に回ります。
有料のツールは、1周回して止まった工程が見えてから、その工程だけに足します。選ぶ基準は、詰まっている工程はどこか、今の道具で代用できないか、担当者が替わっても引き継げるか、数字を出す工程を先に埋めているか、の4つです。生成AIは制作の工程の道具として置き、企画と計測の判断は人が担います。ツールで作れる部分はどの会社も同じ水準に並ぶので、差がつくのはツールに入れる自社の材料です。
一覧記事を上から順に契約していくのではなく、自社の配分表と月次の1枚の報告を先に作り、そこに足りない道具を1つずつ選んでください。