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Suno、9月から保存を月20曲に制限 無料版と旧モデルはどう変わる

Suno、9月から保存を月20曲に制限 無料版と旧モデルはどう変わる
3行でわかる
  • AI音楽サービスSunoは9月3日から、無料版を生涯7曲、Proを月20曲、Premierを月60曲のダウンロード上限に変更する
  • 上限は過去に作った曲にも適用されるが、Suno内での再生・共有は続き、同じ曲の再保存や楽器別音源は追加の1曲として数えない
  • 旧モデルは新しい曲を作れなくなる一方、過去曲は残るため、仕事で使う人は必要な元データを9月2日までに整理して保存しておきたい

9月3日から「作れる曲数」と「保存できる曲数」が別になる

AIで歌詞や音楽を作れるサービスSunoは2026年8月10日、ダウンロード方針と利用規約の変更を発表しました。新しい上限は9月3日から始まります。無料版は生涯で最大7曲、Proは月20曲、Premierは月60曲です。上限を超えた分は追加購入できるとしていますが、価格は発表時点で示されていません。

9月3日から、無料版は生涯7曲、Proは月20曲、Premierは月60曲のダウンロード上限になります。

出典:Suno「An update to our downloads policy and Terms of Service」(原文を日本語で要約)

ここでいうダウンロードとは、作った曲のファイルをスマートフォンやパソコンへ取り出すことです。曲を作るためのクレジットとは別の上限です。Sunoの公式ヘルプによると、無料版には現在1日50クレジット、Proには月2,500クレジット、Premierには月10,000クレジットがあります。9月3日以降は、クレジットが残っていて曲を作れても、ファイルとして外へ保存できる曲数は先に上限へ達する可能性があります。

プラン9月3日からの保存上限商用利用リセット
無料生涯で最大7曲不可。個人利用のみリセットなし
Pro月20曲有料会員として保存した曲は可請求日にリセット
Premier月60曲有料会員として保存した曲は可請求日にリセット
Premier+Suno StudioStudioからの保存は無制限可対象外

未使用の月間ダウンロード枠は翌月へ繰り越されません。Sunoは、悪意ある利用者による音楽の大量書き出しを難しくし、人の創造性を中心にした音楽環境を守るための変更だと説明しています。

過去曲も対象だが、曲が消えるわけではない

利用者が最も注意したいのは、9月3日より前に作った曲も新しい上限の対象になる点です。たとえば、無料版のライブラリに100曲あっても、9月3日以降に新たに端末へ保存できるのは生涯で最大7曲です。ProやPremierでも、過去曲を含めて月間上限が適用されます。

ただし、ライブラリの曲そのものが削除されるという発表ではありません。すべてのプランで、Suno内の再生とリンク共有は引き続き無制限です。ファイルを外へ取り出す行為だけが制限されます。

上限は9月3日以降のすべてのダウンロードに適用され、以前に作った曲も含まれます。一方、既存のライブラリは残り、Suno上で再生・共有できます。

出典:Suno「Upcoming Changes FAQ」(原文を日本語で要約)

同じ曲をMP3とWAVで保存したり、後日もう一度保存したりしても、公式FAQでは追加の1曲に数えないとしています。ステムと呼ばれる、ボーカル・ドラム・ベースなどに分けた音源も、元の曲と合わせて1曲分です。失敗または途中で止まったダウンロードも上限を消費しません。

操作上限の数え方
初めて1曲を保存1曲分
同じ曲を別形式で再保存追加消費なし
同じ曲のステムを保存元曲に含まれ、追加消費なし
失敗・中断した保存消費なし
別の曲を保存新たに1曲分

つまり、20ファイルではなく20曲がProの月間単位です。制作途中で同じ曲を何度も書き出す人への影響は見出しから想像するより小さい一方、候補曲を大量に生成し、別々の曲として端末へ保管する使い方には大きな制約になります。

旧モデルは終了するが、昔の曲は再生・編集できる

Sunoは、音楽業界と共同開発した新世代モデルを近く公開し、その開始時に従来の全モデルを終了すると説明しました。モデルとは、指示を受けて音楽を作るAIの本体です。終了後はv5やv5.5などの旧モデルを選んで新しい曲を作れなくなります。

一方、旧モデルで作った曲はライブラリに残り、再生と共有を続けられます。過去曲を元にした延長、リミックス、カバーも可能です。ただし、その作業には新モデルが使われるため、元の曲とは結果の雰囲気が変わる場合があります。Sunoは旧モデル固有の作業方法に近い代替手段を新モデル公開時に示すとしています。

新モデルの名称、公開日、各プランでの利用可否、必要クレジットは8月11日時点で未発表です。Sunoは従来より生成が速く、音質と操作性が向上すると説明していますが、比較方法や測定値は公開していません。そのため「旧モデルより必ず良い」と利用者が判断できる段階ではありません。

商用利用は「有料会員として正しく保存した曲」が境目

新しい利用規約は9月3日に発効します。Sunoの発表では、有料プランの会員としてプラットフォームからダウンロードした曲は、個人利用と商用利用ができます。広告、動画、ゲーム、配信サービスなどで収益化する人にとって、作っただけでなく、許可された月間枠の中で保存したかが重要になります。

無料版の7曲は試用ダウンロードで、個人の非商用利用に限られます。後から有料プランへ入っても、無料版で作った曲へ商用利用権が自動でさかのぼって付くわけではない、という従来の公式案内も変わりません。

また、Sunoが商用利用を認めることと、日本など各国で著作権が認められることは同じではありません。Sunoの公式ヘルプも、商用利用権を与えることは著作権保護を保証しないと説明しています。他人の歌詞、録音、声などを権利者の許可なく入力した場合の問題も別に残ります。

新規約では、事業者としてサービスを使う場合は、その事業者を規約で拘束する権限があることを利用者が表明するとされています。さらに企業向け利用者は営業窓口への連絡が必要と記載されています。会社の広告や顧客案件で使う場合は、個人契約をそのまま共有せず、契約形態と権利の範囲をSunoへ確認するのが安全です。

仕事で使う人が9月2日までに行う4点

第1は、必要な過去曲を先に保存することです。納品済みの曲、広告で使用中の曲、再編集の可能性がある曲は、9月2日までに音源とステムを整理します。Suno上で曲は残りますが、サービス障害や契約変更に備える意味でも、業務データは自社管理の保管先へ置く方が安全です。

第2は、曲名と利用条件の記録を残すことです。作成日、使用プラン、保存日、利用した入力素材、公開先を一覧にします。9月3日以降は、月間枠内で正しく保存したことが商用利用の説明に関わるため、請求書や契約画面も合わせて保存します。

第3は、必要曲数からプランを選び直すことです。月20曲以内ならPro、20曲を超えて60曲以内ならPremierが一つの目安です。ただし追加ダウンロードの価格、新モデルのクレジット消費量、各プランの日本円料金は今回の発表だけでは確定できません。生成数ではなく、実際に外部へ納品・保管する別々の曲数で見積もります。

第4は、旧モデルに依存した作業を洗い出すことです。特定モデルの声質や曲調を前提に継続案件を組んでいる場合、新モデルでは同じ結果にならない可能性があります。公開前に少数の曲で比較し、顧客へ納める品質、作り直し回数、費用を確認します。

使い方今行うこと
個人で試す7曲は生涯枠なので、本当に端末へ残したい曲を選ぶ
SNS・動画へ使う無料版の試用曲は収益化せず、有料会員時の曲と分けて管理
会社の広告・店舗で使う音源、ステム、作成・保存日、契約記録を自社保管する
制作会社として納品する月間の別曲数を数え、追加購入費と新モデルの品質を見積もる

注意点と限界

本記事は2026年8月11日時点のSuno公式発表、公式FAQ、9月3日発効予定の利用規約、Warner Music Groupとの公式発表を照合しました。新モデルの名称と公開日、追加ダウンロードの価格、日本円での料金、国別の提供条件は未発表です。

公式FAQは「一度保存した同じ曲の再保存は追加消費しない」と説明していますが、9月3日以前に保存済みの曲がシステム上どのように記録されるかは明記されていません。重要な過去曲は制度開始前に手元へ保存するのが確実です。

Sunoはダウンロード制限の目的を大量書き出しの抑制と説明しています。実際に不正利用がどれだけ減るか、一般の音楽制作者の負担がどの程度増えるかは制度開始前のため確認できません。本記事は一般的な情報整理であり、個別の楽曲の権利や契約についての法律相談ではありません。

新しい上限は「月20ファイル」ではなく、別々の曲を保存する数で決まります。同じ曲の再保存、ステム、失敗した保存は追加消費しません。過去曲、旧モデル、商用利用への影響を分け、必要な業務用データは9月2日までに整理する必要があります。

※ 本記事は公開時点の一次情報にもとづいています。最新の状況は出典をご確認ください。

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監修者 水間 雄紀

監修者:水間 雄紀

株式会社AIMA 代表取締役

1986年和歌山県生まれ、近畿大学卒。金融機関、経営コンサルティング会社を経て、2018年にコンテンツ制作の専門会社である株式会社circlizeを創業。2024年、ラグザス株式会社に事業譲渡。現在は株式会社AIMAにてAI×マーケティング事業に従事し、株式会社ラグザス・クリエイトでコンテンツの品質管理責任者を務める。

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